● 福島達也の理事長コラム ● |
第54号 NPO法人のパソコントラブル、その対処法は |
先日事務所のレイアウト変更の際、パソコンの接続に失敗して、サーバーやインターネットへのLAN接続がまったくできなくなってしまう出来事があった。 丸一日かけて直そうと試みたが、どうしてもうまくいかず、いろいろな電話サポートに電話してみても埒があかない。最後の手段と思い、訪問サポートの会社にいくつか電話してみたのだが、驚いたことは、パソコン訪問サポートというのは、まったく相場がないことだ。出張料だけで数万円かかる会社。修理費の基本料金に数万円かかる会社。もしコードが外れていただけだとしても、数万円の出費を余儀なくされてしまう。 そんな中、出張料を含めて8千円という会社に出会った。まるでNPO価格だ。LANの修理という高度な技能が求められるはずなのに、8千円で大丈夫だろうかと、かえって心配になった。しかし、そこが一番早く駆けつけてくれるということだったので、とりあえず頼んでみた。 すると、手際よく作業を進め、ものの見事に復活させてしまうではないか。なんとも気持ちよかった。肝心の請求もやはり出張料を含めて8千円。職員一同大感激。 どこのNPOの事務所もパソコンはあるであろうし、若い人がいない団体では、ちょっとしたことで作業が進まなくなってしまうこともあるであろう。うちは、割とパソコンに詳しい人がいるほうだが、それでもたまにこうなってしまう。 パソコンがなくては何も進まない文明社会の進化に対して、使い手の技能が追いついていないのではないだろうか。NPOのサービスもITを駆使しなければ勝ち残っていけなくなっているというのに。 マイクロソフトは、NPOに一番足りないのが「ITへの取り組み」だと考え、NPOに対するIT支援を積極的に進めている。今回は、自他共にその必要性を強く感じてしまった。 特定非営利活動法人 国際ボランティア事業団
理事長 福島 達也 (平成19年3月) |