激震!!内閣府方針変更! | ||
2011年1月11日 | ||
公益総研 非営利法人総合研究所 |
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明けましておめでとうございます。 新公益法人制度の移行期間がスタートしてから3回目のお正月を迎えたわけだが、ここにきて大変なことが起ころうとしている。 寄付金の税額控除の話しではない。支部問題のことである。 当初ガイドラインの中で、各団体の支部について、移行する時には「支部」と呼ぶことが禁止されたことは記憶に新しい。 今まで支部を全国において頑張ってきた公益法人は大変多く、特に社団法人では当たり前のように支部が存在していたのだから、大変なことになってしまったのであった。 もし呼びたければ、本部と会計も事業もすべて一体化することが求められていたのだ。 一本化といっても、財産もすべて一本化するとなると今までの別会計のやり方を根本から変えなくてはいけなくなり、法人の存亡にも影響を与えるほどの激震であった。 だから、ほとんどの団体は支部をあきらめて無理やり「協力団体」などとして別団体扱いにさせられてしまったのだ。 そうでないと、新しい公益法人に移行することができなかったのだから、解散したくないほとんどの社団法人はその条件を飲むしかなかったのであった。 弊社のお客さんでもそういう団体が続出して、みな大変な思いをして変更したのだ。中には一本化を決意して、各地方でばらばらになっていた会費を一本化した団体もあった。まさに痛みを伴う改革だったのだ。 それがびっくりすることに、今年の元旦の内閣府の発表で、簡単にちゃぶ台がひっくり返ってしまったのだ。 結論から言うと、支部と名乗って会計も事業も一本化しなくてもよいことになったのだ。 何という心変わりというか、激変だ。しかも、移行期間がスタートして途中で梯子を外すなんてありえない話ではないか。 思わずほっぺたをつねってしまった。 恐らくどこかの圧力団体から相当のプッシュを受けたのだろう。あっさり変わってしまって本当にびっくりした。御とそ気分もすべて吹っ飛んでしまった。 しかし、たった一つ条件を付けているのだが、その条件があまりにもおかしい。 それは、支部と名乗るときに「公益社団」とか「一般財団」とか付けてから支部を名乗ってはいけないというのだ。 つまり、ABC協会の東北支部は「公益社団法人ABC協会東北支部」だと違反となり、罰金などが科せられる。 しかし、「ABC協会東北支部」だとOKなのだそうだ。 でも名刺だとかチラシだとかについうっかり「公益社団法人」と入れてしまう団体が続出するだろう。 だって、公益法人の傘下であることがステータスなのだから、法人格を入れないなら名乗る必要はないからだ。 しかも、こんな子供だましの説明で、今まで泣く泣く変更して移行した団体は納得できるだろうか。怒りで震えている団体も数知れない。 これはきっと裁判沙汰になるだろう。 今年は春から嵐の予感だ・・・。 |
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