山梨県南部町で循環型農業の実現を目指すNPO法人「なんぶ農援隊」が、高齢者でも簡単に農作業できる「かま１本での菜園」作りに取り組んでいる。化学肥料や機械、農薬を使用しないため、少額の初期投資で始めることができ、定年退職した団塊世代の参入も期待される。来春には収穫物の販売も始める予定で、鈴木俊輔理事長は「年金に作物の販売収入を加えれば、安定した老後を過ごせる」と広く参加を呼びかけている。「畑仕事をやってみたいけれど『初心者には無理』と思っている高齢者でも大丈夫」と話す。