◆震災10年 ボランティア調査◆
百万人がボランティアに駆けつけ、“ボランティア元年”と呼ばれた阪神大震災から10年。「震災10年・ボランティア調査」の詳細が出た。
[ 日本社会に根付いた 41% ]
ボランティアは日本社会に根付いたかの問いに「思う」(41%)との答えが「思わない」(21%)を大きく上回った。「ボランティアが特別なことから誰にでも出来る身近な助け合いになった」という声もあるが、「思わない」「わからない」と答えた人からは「恩着せがましい態度を取るなど意味を理解していない人も多い」と厳しい意見も。
[ 環境整備の必要性 ]
「必要な支援策や環境」であがった答えは、「情報提供」(41%)に続き、「拠点提供」、「休暇制度」が39%で2位。特に、震災当時は学生だった社会人から休暇制度の充実を求める意見が多く、ボランティアの定着は、環境の整備にかかっているといえそうだ。他、震災後もボランティア活動を続けた理由としては「人の役に立ちたい」が71%と大多数で、「自分自身の勉強」も38%に上った。震災時に調査した際、「勉強のため」は10%にとどまり、大幅に増えた。
★読売新聞(大阪) 朝刊 12月24日★