◆中間法人 統合する方向に 課税強化の公算大◆

公益法人制度改革に関する有識者会議が7月15日に新制度の「青写真」を発表した。代わりに新設する非営利法人に、中間法人を統合することが明記された。NPO法人との関係については触れていないが、政府税制調査会で昨春検討された案に近づいているとみられる。税調案は公益、中間、NPO各法人を非営利法人とし、その中を公益性に従って「2階」に分ける考え方。法人登記で簡単に設立できるが、「1階」の一般非営利法人は法人税を課される。公益性があると判断された「2階」の法人は寄付金、会費収入などへの課税が免除される。この3法人統合案はNPO法人側の反発でいったん引っ込められたが、その後の閣議決定や、有識者会議の「中間整理」でも「関係を整理する」とし、今回、そのうちの中間法人がまず統合されることになった。NPO法人も統合され、課税強化につながるのではないかとの懸念が強く、NPO法人側は改めて反発している。有識者会議は秋以降、税調との調整を経て10月にも報告書を作成する。税制も含めた政府案は、年末にまとめられる見通し。

★朝日新聞 朝刊 7月16日★

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