温かみのある音で「真空管」が評価されているなか、ラジオ愛好家でつくるNPO法人「ラジオ少年」（北海道札幌市）が3月15日、雑音を排した高性能型の真空管ラジオの組み立てキットを約600セット発売する。入手困難となった部品を海外から探し当て、二年がかりで再現した労作だ。部品を含め真空管ラジオの「完全再現」は悲願で、部品製造会社が姿を消す中、台湾、タイなどを訪れ、韓国で部品の製造機械を見つけた。「ラジオ少年」は05年に設立され、ラジオのキット販売や製作講座を展開している。