両前脚の約半分を失ったアカウミガメ「悠」に人工ヒレを作る試みで、装着試験が神戸大学海事科学部で行われた。NPO法人日本ウミガメ協議会(大阪)と大手義肢メーカーなどが、神戸空港の人工海水池で2度装着試験を実施してきた。今回は大型水槽に流れをつくり、人工ヒレを装着して泳ぐ悠をビデオカメラで記録。自然な動きを再現できる人工ヒレ作りに生かす。映像からヒレの動きを解析する大阪大学大学院工学研究科教授は「推力を生む堅い素材と、脚に密着する柔軟な素材を使った新しい人工ヒレが悠になじんだようだ」と話した。