◆森林再生へ10億円基金◆
農林中央金庫は木材価格の低迷で荒廃が進む森林の再生を進めるための基金を発足した。基金の規模は10億円。今後10年かけて国内の森林組合やNPO法人に助成する。基金は農中信託銀行に委託して公益信託の形で設けた。農林水産省によると、金融機関が森林再生のために公益信託をつくるのは初めてという。助成の対象は民有林も間伐や伐採を手掛ける非営利団体。今年度から助成募集を行う予定。政府は森林の再生を温暖化防止の柱の一つと位置づけているが、政府の予算は不足気味で、森林の荒廃が進んでいるのが実情。
★日本経済新聞 朝刊 4月4日★