◆DV被害女性の自立支援 前橋のNPO 「シェルター」開設◆

「友達や家族に話すような感覚で気軽に相談して」と語る坂田さん=前橋市で



前橋市三俣町のNPO法人ひこばえが、DV(配偶者暴力)に悩む女性の自立支援を本格化させた。夫や恋人から逃げたい女性が一時的に身を寄せられる「シェルター」を今月一日に開設。買い物や通院などの同行、離婚調停の支援やカウンセリングも行う。副理事長を務める行政書士の坂田さゆりさんは「ホテルで一休みするような感じで気軽に利用してほしい」と話している。 (伊藤弘喜)
 シェルターは台所や洗面所、トイレや風呂などがある個室で、家族で避難できる広さを確保した。必要に応じてスタッフがそばで待機する。利用は有料だが利用者の収入状況などを尊重する。
 一般的なシェルターでは入所すると外界との接触が制限されるが、ひこばえは柔軟に対応する。
 ひこばえは、県の女性相談に携わっていた認定心理士の茂木直子理事長が二〇〇九年九月に設立。女性が自らを見つめ直すための心理療法や自助グループの場を提供したり、DV防止講座を開催したりしている。
 電話相談は月曜~土曜の午前九時半~午後四時=電027(215)7830。

 
東京新聞 2012年11月16日‎
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