◆ホームレス支援NPO:冬場に備えて防寒具を配布−−熊本◆

■熊本市でホームレスを支援するNPO「くまもと支援の会」は20日、凍死や病気による死亡の危険性が高まる冬場に備えて、熊本市中央区九品寺の法泉寺で冬服などを無料配布した。
 厚手の衣類や寝袋、使い捨て懐炉などを提供し、カレーライスなどの炊き出しも行われた。相談窓口も設け、看護師が血圧を測ったり、行政書士が年金の手続きに関する相談に応じた。
 嶋本勝博理事長(63)は「彼らを孤立させないことが我々の狙いだ。ここで会の職員や同じ生活困窮者と会話する中で、自分が一人ではないこと、また互いに支え合う大切さを感じてもらいたい」と話していた。
 支援の会によると、市内にはホームレスやネットカフェ難民、在宅の生活困窮者などが把握できているだけで約200人いるという。このため春と秋の年2回、生活用品を無料配布する中で相談に応じ、生活保護の申請や医療機関での受診、借金整理などにつなげている。【松田栄二郎】
 
毎日新聞 2012年10月21日‎
戻る

NPO法人設立運営センター