福島達也理事長コラム
第107号 ネーミング
 いったいどんな顔をしてそのセリフを言ったのかその場で見たかったくらいだが、また大臣が変わった。

 内閣というものは、どんなに世間で切迫した問題があろうとも、同じメンバーで最後まで行くことはないらしい。

 昔は、「末は博士か大臣か」というくらい、出世の代名詞だったのだが、今それを言う人はほとんどいない。大臣が身近になったのではなく、誰でもなれるからなのだろう。その人の資質に関係なく、順番とか、派閥とか、まったく関係ない次元で選ばれるらしい。

 また、特にその道の専門家とは程遠い人を選ぶことが大事なようで、世界的な金融危機で日本が過去最大の危機的状況の中で、財務大臣は財政のまったくの素人を選んでいる。恐らくどこかの高校の経済の先生の方がよっぽどよかったのではないだろうか・・・。

 まあ、それでもスタートしたのだから、ぜひとも景気浮揚対策を相当頑張って欲しい。経済が瀕死の状態の日本で、もちろん最優先課題は景気対策のはずだが、お手並み拝見だ。株価1万円台回復がなければ、野田さんもそれほど長くないかも・・・。どじょう内閣と呼ばれているようだが、力強さと勇気が湧いてこないのは私だけだろうか、もっといいネーミングにしてあげたい。

 ネーミングといえば、今日出張で行ってびっくりしたのが「出雲縁結び空港」。お隣の「米子鬼太郎空港」が大成功と聞いて、早速名前を変えたらしい。こちらは何とも目ざとい感じだ。

 こうなるとその隣の鳥取空港もうかうかしていられないだろう。鳥取砂丘空港、鳥取21世紀空港あたりが下馬評だろうが、私の予想は「鳥取名探偵コナン空港」。理由は考えて欲しい。訪問者が若返り3倍くらい増えるだろうから、知事もよく覚えておくように!

 そうなのだ、ネーミング一つでイメージもだいぶ変わるのだから、今の内閣も「ガッツ内閣」とか「サンライズ内閣」くらいにしてみたらどうだろう。

 とにかくこういう時だからこそ上を向いて、夢をもって歩きたい。





特定非営利活動法人 国際ボランティア事業団
理事長 福島 達也
(平成23年8月)

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